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初めて寒さに参った日
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昨日の朝。
起きたら気温は-30℃だった。


マイナス30℃!

寒いのにもホドがある!!


暖房かけてる家の中にいても、足が痺れてくる寒さだ。


子供達を起こし用意して、ジャケットを羽織り、先に外に出た。
車のエンジンをかけ、しばらく暖めておくためだ。


ところが・・・。
エンジンがかからない。
車はビクともしない。

ムサシの学校の始業時間も迫ってくるし、どうしようもなくリーガンの職場に電話した。


リーガンは寒い中、駐車場から10分外を歩いてようやく仕事場に着いたところだったらしい。
半分キレかけのまま、こう言った。
「車のライトでもつけっ放しにしてただろう。」

違う!そんなわけない。
寒いから車が動かないんだよ!
プラグインがないからだよ!

プラグインとは、コンセントに繋げて車のエンジンを温めているこんな物↓
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他のコンドの住人は、みんなこれを付けている。
アラスカの寒さではこれが必要と言われてたのに、リーガンがいつものごとく、「大丈夫、大丈夫。」と気にしていなかったからだ。


その後リーガンは、30分かけて家にとんぼ返り。
無事私の車もエンジンがかかり、ムサシを学校に連れて行った。

学校の事務室に遅刻の手続きをしに行き、
「車が動かなかった。」
と言ったら、
「寒いからね~。」
と、すぐに笑顔で納得してくれた。


アラスカに来て初めて、寒さにへこんだよ。
だって、車が動かないんだから!

極寒のアラスカで快適に暮らしていけるのは、文明の利器があってこそ。
停電になったらと、考えるだけでも恐ろしい。

そう思うと、元々このアラスカに住んでいた原住民の人やエスキモーの人達はすごい。
ネイティブの友達は、
「村では、凍った魚をそのまま食べて育った。フローズン・寿司よ。」
と笑って言っていた。
キミタチは本当にすごいよ。


私の怒りが通じたのか、その後リーガンは、エンジンヒーターをすぐにオーダーしたらしい。
よかった。


ところでこの寒さの中、雨も降っていないのに虹が出ていた。
4分の1くらいの長さの虹だった。
いったいアレはなんだとカメラを構えた途端、消えてしまった。

友達がメールで、Sun dogという物だと教えてくれた。
日本語では、幻日または仮日というものらしい。
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(情報・写真提供/Cちゃん&フィル先生  写真には写ってないけど、ちゃんと虹色だった。)

アラスカ人のフィル先生でさえ、初めて見たらしい。
実際に見れてラッキー。


未だに、クリスマスのライトが見られる。
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植わっている本物の木に、本物の雪。
これこそ真のクリスマスツリー!


もう一つ。
外にはまだ、誰かの車が雪の中。
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フローズン・カー。
このままほおっておいて、いいのか?
by shs_merumo | 2007-01-11 06:07 | アラスカでびっくり


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