フェアバンクス旅行1 〜オーロラ編〜
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サンクスギビングの翌日、フェアバンクス方面に旅行に出かけた。
私と子供達はオーロラを見た事がないので、ちょっと北の方に行ってみようかという話になったのだ。
フェアバンクスはアンカレッジから車で約8時間。オーロラ観測に絶好の場所と言われている。


最初の日は市内のプリンセス・フェアバンクスホテルに、2日目には郊外にあるオーロラ観測に最適のシャンダラー牧場に予約を入れてもらった。
今回も、手配をお願いしたのは「HAIしろくまツアーズ」。やっぱり親切。アラスカの旅行の事なら、みなさんしろくまツアーズへ。




お昼の2時頃に、車に荷物を詰め込み出発。
アンカレッジは連日の暖かさで雪がすっかり融け、心配していたハイウェイも凍っていなかった。


オーロラを見に行くと言ったものの、実は私は「見れたらラッキー」ぐらいにしか期待していなかった。
と言うのもオーロラは、そんなに簡単には見られるものではなく、3日くらい滞在して待たなければいけないと聞いてたからだ。



今回はオーロラだけではなく、フェアバンクスでは面白そうな人達に会える事が決まっていた。
冒険写真家の河内牧栄さん真樹子さん家族。そして映像の勉強をされている学生のカジさん。



私がテキサスにいた頃、アラスカ移住の話が出て見付けたのが牧栄さんのブログだった。
家族で冒険しながらアラスカで生活されている様子が、美しい写真と共に掲載されていて、


すすす素晴らしい。
アラスカに行こう!

と思わせてくれるブログだった。


もう1人のカジさん。以前書かれていたブログを読み、

文章が面白い。
そして、家族愛にも友情にも熱い男!ぜひ会いたい。

と思ったのだ。


オーロラが見られなくても、この人達に会えるだけで、充分楽しめる旅になりそうだ。



しかし道の途中で寄ったヒーリーのレストランで、リーガンにある事を告げられた。
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「明日が何の日か、知ってる?」


...明日。11月24日。
何だったけ?


「僕達が10年前に、初めてデートした日だよ。」


...!
そうだった。思い出した。
確か、お好み焼き屋さんでご飯を食べて、ボーリングに行ったんだった。



リーガンは、その10年の記念日に、私にオーロラを見せたい。一緒にオーロラが見たいと思って、この旅行を計画したと言った。



ダイヤモンドは買えないけど、オーロラを見よう。

とってもいい話じゃないの。


よし。明日は絶対オーロラを見るぞ!
ここで私は、初めて真剣になったのだった。





その日は無事、夜の11時頃にフェアバンクスに到着。
翌日、タイ・ハウスというレストランで、河内さん家族とカジさんに会った。
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やはり思ってた通り素敵な人達で、初対面なのに話は盛り上がる。
冒険の話、飛行機の話、写真の話。時間はいくらあっても足りないくらい。
そして、タイ・ハウスの料理は美味い!


食事の後はパイオニア・パークに行き、子供達を遊ばせる。
ちょうどその日はフェスティバルをやっていて、パーク内一周の汽車に乗れたり、サンタがいたり、ネイティブのクラフトショップがあった。


そして何故か、外で配っていた焼き栗。
これが美味い!そしてなんだか懐かしい。

みんなでホクホクの栗を食べながら、雪で遊ぶ子供達を見守る。
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さらさらの綺麗な雪。
ムサシもアラシも、河内家のシンジくんと、いつまでも雪の中で遊んでいた。



牧栄さんご夫婦は、ネイチャーイメージという会社で、ツアーを行っている。
昨夜も牧栄さんは、オーロラツアーに出かけられたそうで、
「オーロラ、出てたよ。」
という言葉に、私は反応。

「でもずっと待って、1分くらい。」



い、1分だけ!?
そんなものか!やっぱり、簡単ではないんだ。


これはますます、真剣にならなくてはいけない。
今夜のオーロラ観測に、闘志が沸いてきた。
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再会の約束をして、ここでみなさんとお別れ。
いざ、オーロラ観測にシャンダラー牧場へ。


フェアバンクスから30km離れたこの牧場。周りに建物はなく、広々とした丘にあった。オーナーの奥さんはエスキモーらしい。面白い話が聞けそうだ。

中に入ってみると、びっくり。
子供達がたくさんいて、大騒ぎをしている。


ムサシとアラシはもちろん、リーガンもすぐその中に入り、一緒になって遊んでいた。
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この子供達は、オーナーの孫や預かっているフォスターチャイルドだそうだ。
みんな可愛いかった。


その中の1人が、
「ワタルがこうやって遊んでいた。」
「ワタルがそう言っていた。」
と、やたらワタルを連発。


誰だよ、ワタルって。


ゲストブックを見てみると、先日泊まったお客さんらしい。



誰だか知らないけど、11月3日にシャンダラー牧場に泊まったワタルさん。
あなたの事を恋しがっている子供がいます!

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夜になり、外の気温はマイナス20℃。
私は何枚も厚着をし、その上にスノーパンツとダウンジャケット、そして帽子と手袋とスノーブーツで戦闘態勢に入る。
何度も外に出て、中に入っても大きな窓から空を見上げ、オーロラを待っていた。



9時頃に2階から、
「オーロラが出てるわよ。」
と、オーナーの義理の娘さんが降りてきた。

急いで外に出ると、遠くの方にぼんやりと雲のような、薄いオーロラが出ていた。雲とは違って、激しく動いている。
オーロラとは緑色をしていると思っていたが、それは白い光だった。



「あれがオーロラ?雲でしょう。」
色のついたオーロラを想像していたムサシは、ちょっとがっかりしている。

私はそれよりも、ムサシと一緒に出てきた子供の姿に、目がテン。



半袖Tシャツ1枚だよ。
マイナス20℃なのに。




恐るべし、エスキモー。


それからも、白くぼんやりとしたオーロラは度々出た。
それを見ながら、私の心はもえてきた。



これは、来る。
今夜きっと、これ以上のすごいオーロラを見れるに違いない。






子供達とリーガンが、疲れたからと寝た後も、ひたすら空を眺めていた。

そして夜中の2時頃。
ついに来た!


グリーンの光のすごいオーロラ。
その上、流れ星まで。




ダイヤモンドよりも、ずっと嬉しい!
私は感動で涙を流しながら、急いでリーガンを起こした。


外に出てきたリーガンは、笑顔で
「ヨカッタネー!」
と私にハグをした。そして、
「じゃあ、僕はもう寝るから。」
と、さっさと中に入ってしまった。




ええっ。
そ、それだけかいっ!




10年の記念日はどうした?



1人寒空に取り残されてしまった私。
その後もオーロラは次から次へと出続けて、寒いけど中にも入れず、涙を流しながら1人で1時間以上も佇んでいたのだった。
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by shs_merumo | 2007-12-01 19:11 | アラスカでびっくり


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